契約直前の擁壁崩落を、冷静な判断で乗り越えた相続案件
ケース概要
課題
売買契約直前に隣地の擁壁が崩落。買主は契約の早期締結を望んだが、工事の品質や工期には不確実性が伴い、将来的なトラブルのリスクを内包していた。
解決策
目先の契約締結よりも、取引全体の安全性を最優先。工事完了と境界標の復元を待ってから契約することを売主・買主双方に提案し、合意を得た。
結果
約2ヶ月後、安全な状態で売買契約を締結。トラブルのない円満な取引を実現し、ご紹介いただいた税理士の先生からも高い評価を得た。
初期状況と課題
税理士の先生からのご紹介で、相続されたご実家の売却に着手。すぐに買主様が見つかり、売買契約の準備を進めていました。しかし、契約直前の大雨で隣地の擁壁が崩落し、土砂が敷地に流れ込むという不測の事態が発生。隣地所有者による復旧工事には1〜2ヶ月を要する見込みでしたが、買主様からは「工事完了を前提に、予定通り契約したい」とのご意向が示されました。
私たちが直面した主な課題：
売買契約締結の直前に、隣地の擁壁が崩落し土砂が流入。
買主は工事完了を前提とした早期の契約締結を希望。
復旧工事の品質や工期が不透明なまま契約を進めると、将来的な境界トラブルや告知義務違反に問われるリスクがあった。
私たちの段階的アプローチと協力
1
状況分析とリスクの特定
売買契約を目前にしたタイミングでの擁壁崩落という予期せぬ事態に対し、まずは現地調査と関係者へのヒアリングを徹底。買主様は契約締結を急いでいましたが、私たちは工事の品質や工期の不確実性から、このまま契約を進めることに潜む法的なリスク（境界トラブル、告知義務違反等）を特定しました。
• 短期的な利益よりも、長期的な取引の安全性を最優先する基本方針を決定。
• 関係者へ提示すべきリスクと、その回避策を具体的に整理。
2
関係者への丁寧な説明と合意形成
売主様に対し、工事完了を待つことが将来的なトラブル防止に繋がり、最終的な利益になることを丁寧にご説明。買主様にも同様に、安全な取引のために契約締結時期の見直しが必要であることをお伝えし、「そこまで考えていなかった」と双方にご納得いただくことができました。
• 売主・買主双方の完全な合意のもと、売買契約日を保留。
• 不測の事態においても、関係者間の信頼関係を維持・強化。
3
工事完了後の安全な契約締結
約2ヶ月後、擁壁と境界標の復元が完了したことを現地で入念に再確認。買主様にも改めて現地をご覧いただいた上で、物理的・法的に万全の状態で売買契約を締結し、決済まで無事にサポートしました。
• 当初の予定から約2ヶ月の調整期間を経て、安全な取引を完了。
• ご紹介元の税理士の先生からも、弊社のリスク管理能力を高く評価いただく。
成功した結果
不測の事態にもかかわらず、トラブルのない円満な取引を実現しました。この対応が高く評価され、ご紹介元の税理士の先生との信頼関係がより強固なものになりました。
将来的なトラブルリスクの回避
ご紹介元からの信頼獲得と継続的な関係構築
クライアント様へのご説明、複雑な手続き、関係者との調整まで。
皆様が本業に集中できるよう、不動産に関するすべてを、代表の嶋が責任をもってサポートします。
まずはお気軽にご状況をお聞かせください。